Three Kingdoms– category –

横山光輝『三国志』のコミック1~60巻を1巻ずつ見ていくという試みの記事になります。三国志の英雄たちは侍の始まりなのでは!?と思わせてくれる素晴らしい作品です。
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【主人公のいない三国志最終巻】三国志 横山光輝 60 蜀漢その後
孔明死後、出世がままならなかった楊儀は不平を漏らして平民へ落とされて自害する。孔明亡き後、安心した曹叡は宮廷を増築したりと暴政を布く。司馬懿は遼東の公孫淵を討つも、その後曹叡が病死。8歳の曹芳が即位。しかし、曹爽(曹真の子)一派が魏を牛耳り、司馬懿は名誉職だけを与えられることになる。しかし数々の曹爽一族の専横に司馬懿は魏を大掃除(クーデター)し曹爽一族をことごとく処刑する。一方で蜀は費禕が暗殺され、姜維が北伐を開始するもうまくはいかず、皇帝の劉禅は酒と女遊びばかりの日々を送っていった。鄧艾、鍾会による蜀討伐に劉禅は降伏。蜀は滅亡して、この物語は終わる。 -
【孔明死後 魏延は冤罪だった?!】三国志 横山光輝 59 秋風五丈原
なかなか北伐がうまく進まずストレス続きで魏延のもどかしさは増すばかりで孔明に対する敵意は日に日に強くなる。一方で司馬懿に対しても挑発に乗ることもなく時ばかりが過ぎてゆく。そんななか、ひとつの星が落ち、孔明の命脈は尽きようとする。三国志を彩ってきた数多のキャラクターの最大とも言える人物がここに亡くなる。最後に司馬懿を走らせ、死せる孔明、生きせる仲達を走らす という故事をのこす。そして、魏延がすぐさま謀反を起こして馬岱にまんまと斬られる。孔明が死んだ蜀漢はこの後の人選をし、国は続いていく。 -
【孔明の発明品の数々】三国志 横山光輝 58 五丈原への道
司馬懿は蜀軍に食糧がなくなるような戦い方に終始して陣から討ってでなくなる。ここで孔明が考えたのが「木牛流馬」仕掛けがあることも知らず奪った司馬懿はこれを作らせて運搬させてまんまと孔明の策にしてやられる。司馬懿は必死に逃げる格好となる。さらに前回、孔明は呉に使者をたてて、魏への侵攻を促し呉の孫権は三路から魏へ侵攻する。しかし曹叡自らも出陣して満寵を先陣に応戦。しかしもともと孔明のさしがねということもありとやる気のない陸遜はゆるゆると撤退する。一方で孔明は長期戦ということもあり、不退転の決意で屯田を敷く。この長期戦からイライラのつのる魏延は反骨が表面化して孔明に反発。さらに孔明決死の作戦を実行して司馬懿をまたあと一歩のところまで追い詰めるもめぐみの雨により司馬懿は生き延びる。 -
【天下を取る司馬一族について】三国志 横山光輝 57 祁山の戦い
魏の侵攻に孔明は先にあらためた法、兵の交代制をしっかり全うしようと命令するが、魏軍が攻め寄せてきてもこの法をなんとしても守ろうとする孔明を粋に感じた兵士たちは残って蜀のために戦うと言及。 結束した蜀軍は強く、魏軍を蹴散らす。しかしここで問題が起き、李厳からの手紙を受けて孔明は撤退する。決死の撤退戦ではあったが、長年の敵張郃を討ち取り撤退を見事なまでに完了させる。成都へ帰った孔明はこの李厳の手紙が嘘だとわかると平民へ格下げ、ひとまず北伐はあきらめ内政に従事することとなる。3年にわたる内政により、国力が充実してきたのを機に孔明は再び北伐を開始する。この北伐に呼応してもらうべく孔明は費禕を使者に呉へ使いを出す。蜀は武では魏延、内政面では楊儀というのを孫権は人材のなさを見抜かれてしまっている。かくして孔明と司馬懿の直接対決がまたはじまる! -
【法と鬼嫁と戦争】三国志 横山光輝 56 孔明の帰国
孔明は曹真をまたまた曹真を追い詰めるだけ追い詰めて、なんとか司馬懿が助けるという展開。しかしこれにより曹真は憤死。魏の皇帝曹叡はこれに激怒して司馬懿に決戦を挑ませる。知恵と知謀のぶつかり合いが繰り広げられる。しかし成都から使者が来て撤退の命令が下る。魏の陰謀であるが、久しぶりの劉禅の登場である。撤退した孔明は劉禅と謁見するがすっかり肥満し顔が酒で油ぎっている側近は遊びしか教えておらぬとみえる後に蒋琬と費禕はこのことでお叱りを受ける。かくして孔明は決意を新たに漢中へ引き返す。そして第4次北伐がはじまる。 -
【またもや大人物発見!孫礼】三国志 横山光輝 55 祁山夏の陣
張郃は匹夫の勇で孔明に挑むもことごとく敗れる。しかしこの戦いで その昔、張飛と張郃がいずれ劣らぬ戦いをし魏に張郃ありと聞こえたものだがこの目で見てなるほどと、思いあたる 折あらば討ち取っておかねば蜀にとって油断のならぬ存在になろう 横山光輝『三国志』 55巻より と言わしめている。 孔明と司馬懿の睨み合いが続く中、孔明は再び丞相職を拝命する。孔明は司馬懿に大勝利するも、張苞の死を聞いて血を吐いて倒れる。さらにはなぜだか心労により病に伏せていた曹真が元気になり、いきなり蜀の漢中へ攻め込む!孔明と司馬懿の対決はまた続いていく! -
【宿将郭淮と魏滅びの予兆】三国志 横山光輝 54 陳倉城攻略
どんなに孔明と戦おうともまったく勝てない曹真。司馬懿の進言があっても有能な部下が居ようとも勝てず、病に倒れ、洛陽へと引き返す。魏と蜀が消耗してる間に呉は国力を整えて孫権が帝位につく。229年蜀は表面上外交上悦ぶ。呉の戦略としては孔明に魏を弱らせていいところで呉が洛陽を討つというのが戦略となっている。いよいよ陳倉城攻略に乗り出した孔明だが、朗報としてこの城を守る郝昭が重病になり、さらには王双が魏延に斬られる。孔明は再び祁山へ赴き、魏との決戦に挑もうとした。一方で魏は蜀と呉に攻められ誰も戦略的に助言できるものがいなかったが、司馬懿だけがこの危急に対応できた。曹真は総兵の印を司馬懿に与えて、司馬懿は大都督に任じられ孔明と再び戦う。 -
【魏呉蜀の争いが激化!孔明も司馬懿もこの渦の中へ!】三国志 横山光輝 53 陳倉の戦い
蜀の敗戦により、孔明は軍法会議を開き、馬謖を処断して法を遵守する。この敗戦の反省により、孔明はいっそう兵の強化に努めることになる。一方、呉にも動きがある。周魴の寝返り策により、石亭の戦いがはじまり、総大将の曹休が亡くなる。呉による大勝利により再び孔明の蜀が動き出し、第二次北伐陳倉の戦いとなる。猛将王双の活躍に手をこまねいていたが、姜維の進言により策をめぐらす。 -
【後半戦は脚色された戦い】三国志 横山光輝 52 街亭の戦い
前巻までの孔明の数々の勝利により、危機感を覚えた魏は司馬懿を再び将軍として長安へ赴く。しかし孔明の数々の勝利に呼応した孟達が再び蜀へ降ろうと画策して、洛陽を襲おうとするが、実現に至らずかえって孟達は討ち死にする。孔明と司馬懿の戦いが幕を開けるこの時、2人の共通の戦場が街亭となる。この守備に孔明は馬謖を起用する。これがこの戦いの勝敗を分けることになる。つまりは馬謖は兵法のミスを犯し、食料補給路たる街亭を獲られる。最低限の退却を孔明による空城の計により成功させるが、蜀軍は敗退する。 -
【孔明の期待に応えた蜀将たち!】三国志 横山光輝 51 姜維の帰順
姜維そっくりさんの兵士を使い、天水城を攻撃しつつ撤退。一方で冀城で姜維を孤立させて兵糧攻めにして蜀の輸送隊をおとりにして冀州を奪い、帰る場所を無くした姜維は孔明の蜀へと降る。 蜀将となった姜維は天水城を矢一本で攻略する。これで天水・南安・安定の三郡を手に入れる。次なる戦場は祁山となるが、魏は曹真を総大将に郭淮も参戦してあててくる。しかし孔明の前では相手にもならずに、曹真は異民族の西羌を使う。鉄車隊に苦戦するものの、西羌軍を攻略。逆に西羌とよしみを交わして兵も将も全て釈放される。さらに蜀軍は曹真軍を圧倒し、渭水へ追いやる。この報を受けた首都洛陽の曹叡は鍾繇の言により、司馬懿をまた呼び寄せる。南陽の兵を連れて、孔明との決戦に行軍する!